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「でも気付けにはいいんじゃないか」
斎藤がボソリと呟くと、御羽はですよね!と不敵な笑みを見せた。
「じゃあ私が歌ってますんでみんなで頑張りましょう!はいヤサエェエンヤ~!」
強引にソーラン武士を再開させ、藤堂にやられた瓦剥がしに専念し始める御羽。
それを見た永倉と斎藤も作業を続けることにした。
「どっこいしょーどっこいしょー!」
それから昼飯時になるまで、御羽のソーラン武士は延々と続いたそうだ。
「お昼ですよー」
支度ができたと呼びに来た小春の声で、3人は屋根から降りた。
「はぁ…はぁ…」
ぶっ続けで歌いながら瓦をいじっていた御羽は完全に息が上がっている。
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