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…それから、冬弥さんは動揺するオレを優しく見守り…ゆっくり話してくれた。
親父達が所属していた研究所は通称【ProjectM】
最初は微かなエネルギーの乱れを研究していたが…やがてダークネスという危険な化物が現れ始め…研究はダークネスの存在理由と原因の調査が主になっていった。
研究を重ねていくウチにダークネスの発生は当初のエネルギーの乱れに関係していた。人間の生み出す負の感情…それが極めて高くなると発生する事が分かった。
だが…発生原因が分かった所で地上に姿を表したダークネスを退治する事が出来なかった。ダークネスの力は強大で並の人間に対処する事は不可能だった。唯一の幸いはダークネスが人気の無い場所に現れる事だった。
研究所の人達は対処法が解らず途方に暮れていた…現れても無力に夜が明ける事を願う事しか出来なかった。
しかし、ダークネス発生から数ヶ月後…新たな力が生まれた。
それは、普段は普通の人と同じだが対象者が集中する事により、普通の人の何倍もの力を出せる事になり…その力は唯一ダークネスに対抗出来る、人の最後の切札となった。
それが、オレも持つ人とは違う特別な力【フォース】だった…。
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