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「さ、く?」
イタルは名前も知らない俺を何も聞かず家族にした。
「あぁ。お前は今日から俺の家族…仲間だ!」
名前を付けて、仲間と…家族と言ってくれた。
「かぞ…く?」
「そうだ。家族!」
いつの間にか俺の座る椅子の前に膝をついたイタルは俺の手を握り込んでいた。
「家族。」
「ん…」
言葉をよく知らなかった俺はそう答えるのがいっぱいいっぱいでただ頷いてみせた。
「はっはぁ!!……っじゃ風呂いこーぜ?」
頭に手を当てられわしゃわしゃと撫でられる。
「や、だめ!!」
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