《記憶》‐a memory‐

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どうやら遅かったらしくフードは軽い音を立てると俺の漆黒の髪を露わにした。 「お前……」 「イ、タル?」 変な顔…イタルも変な顔をする。 怖い。 俺は慌ててフードを被り直した。 「成る程なぁ……」 「………」 俺は何も言えなかった。ただ怖かったから地面を見てた。 「朔?顔あげな。」 「タル…嫌だッ!!」 「んーあーっと、朔…お前はその髪嫌いか?」 そう言ってイタルは、俺に聞いた。 そんなの当たり前じゃないか。 嫌いに決まってる…
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