《記憶》‐a memory‐

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「からー、すぷれ?何?」 「髪の色をかえんだよ。まぁ、水につけると取れるがな……」 やる。そう言って俺にほおった。 軽くほおられたからーすぷれーとやらは弧を描きすっぽりと俺の手のひらに収まった。 「それとコンタクトな?本当はあんま良い案ではな「俺、ニンゲンになれるの?」 つい、イタルの声を遮り聞いてしまう。 俺は人間になれる? 一瞬、変な顔になったイタルが笑う。 「お前は元々人間だから。なるじゃねーだろ?まぁ所謂、あれだ。あれ!!」 「な、に?」 「変装!!」 ……? 「まぁ、いいか。朔には理解できないか…」 首を確実に傾げていた俺を見てまた笑うと今度こそ風呂に入るぞと脱衣場へと連行された。
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