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「都市伝説ぅ?」
自前の弁当を突きながら、隣でおかずを細かくばらしている幼なじみに向けて小さく叫ぶ。
何をいうのかと思えば…
「うん、え?壬琴知らないの?今学校中この話で盛り上がってんのよ」
「へー…そうなんだ」
都市伝説なんて
盛り上がるのなんてせいぜい小学生までだろ。
学校の怪談やら七不思議やら、女子達騒いでたなぁ。あー、懐い。
壬琴は心の中で呟く。
壬琴の半端なリアクションを見て相川はつまんなそうな顔でそれをけなした。
「何よぅ、ちょっとは興味示しなさいよ可愛くないな。あんた昔、私の話す嘘の怪談でびぃびぃ泣いてたじゃない。」
「なっ、泣いてねーしっ。くだらなすぎて耳塞いでただけだ」
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