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匂いに酔うって…
俺はマタタビか!!!
「ん~そういう捕らえ方もできますね。」
「!!!心の中読まれた!!!」
「読んだんじゃなくてお前、声に出てんだよ。」
………………
「てかどうなってんの?」
棗が不安そうな顔で見つめる。
「あぁ。悪い。………えっとだな………何からはなせば……」
「まずは名前からでよろしいのでは?」
「そうだな。俺は黒狼族第七王子、拘谷王太(クタニオウタ)だ。」
「私が王太様の専属執事、東雲雅人(シノノメマサト)です。」
雅人はにっこりと笑う。
雅人さんは翡翠色の長い髪を一つにまとめ、目は紫がかっていた。
王太は黒髪に紅い瞳、耳にはピアス……何個ついてんだあれ………?
とまぁ、不良だ。
ゴチン
「いってぇ……!なにすんだよ!!」
「お前いまなんか印象悪いことおもっただろ…。」
おもってませんよ…なにも…はい……なにも。
「………花嫁って?」
俺はたんこぶをさすりながら聞いた。
「花嫁はな、王子が16になったとき迎える女の事だ。なのに…連れて来たのは男……。」
「なんで間違えるんだよ!!」
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