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「はやとちりですかね?」
かねじゃねぇだろ!!!
「なぁ!俺を帰してくれよ!」
「だからいっただろう!帰れねぇんだよ。お前には女になってもらうしかねぇ。おい東雲。科学科に女になる薬を作ってもらえ。」
「わかりました。」
東雲は煙に包まれると空をとんでいった。
「さて…部屋にもど…………」
王太が振り向くと、棗はうつむいたままだった。
「おい………」
声をかけると棗は胸に飛び込んで行き、胸板をたたいた。
「なんだよ間違いって!俺を帰してくれよ!!冗談じゃねぇよ!!!ヒック。俺人生どうしてくれんだよ!帰してくれよ!!なぁ!!!帰して!!!うっ………わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
棗は膝から崩れ落ちる。
はぁ……………。
王太は溜め息をつく。
「帰ってどうする。家族はもうお前を忘れてんだ。これは薬でも無理なんだ。」
「そんなわけない!!!父さんたちが俺を忘れるもんか!!」
「じゃあ確かめてみるか?言っても無駄みたいだしな。」
といい、王太は煙に包まれると黒狼になった。
王太は首で乗れと合図し、棗を乗せると疾風のごとく早さで駆けていった。
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