〇ダメ主人公と碧の仮面ー後編ー

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「四天王の時はなんか余裕なさそうでさ、スグとはよく話してたけど。周りに人も居たし本人の性格も悪くなかったし。まああんな事あってからは全然喋らなくなって転校したけど」 「あんな事?」 「負けたのよ。他校の生徒にね。実力主義の学校だから負けたらあれこれ言われるし、あいつの周りにいた人間も減った。実力あるトレーナーもそれでやめる子も少なくないわ。 まさかグレープアカデミーにいるとはね。」 「…。」 気持ちはよくわかる。私もボロクソに言われた身なので同情する。委員長の周りにいたほとんどの人間は力のみを見てた人達だろう。 言葉と言うのは本当に残酷だし、そう言う人間もたくさんいる。身に覚えもあるし。 つーか委員長負かしたトレーナー何者?何処の生徒?まさか知り合いに居ないよね? 「あたしが話したことあいつに言わないでよ。」 「はーい。」 ー楽土の荒地ー 「イイネイヌ。崇めると対人関係が良好になるらしい。元は違うポケモンで体も小さく力も弱かったが強くなりたいと欲したため強靭な肉体を手に入れた。…こいつもか。」 やはり引っかかるが、この感じなら残りの1匹も同様だろう。目の前には餅の力で大きくなってるイイネイヌ。 「さっさと終わらせましょうかね。」
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