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「いえ、オーガポン様。長い間キタカミでは貴方を悪としていい伝えてきました。誠に申し訳ありませんでした。」
「ぽに!?」
「何がどうなってるんだ?」
「おっちゃん頭でもぶつけた!?ていうかディルあんた村にいたくせに知らないの?」
「俺部屋にこもってたし」
これはもしやと思ったらおじいさんが口を開いた
「スグリがね、村中走り回って本当の歴史を伝えて回ったんだ。反感を買うからやめなさいと止めたのだが…どうやらワシが間違っていたようだな。」
オーガポンは村の人に可愛いと言われまんざらでもない様子だ。
「スグやるじゃん!口下手のくせに!」
「ホント凄いよ。スグリ君」
「これからは顔を隠さなくても自由に村さ遊びに来ていいからね。」
「…ぽにお!」
「センターで保管されてた3つのお面も元々オーガポン様の持ち物だったとか。ともっこから返してもらったならどうぞそのままお持ち下さい。」
「誤解も解けたし、お面も戻って来てよかったねオーガポン」
「綺麗に丸く収まったわ。よかった、よかった…(そういや委員長一言も喋ってなかったような)」
「…。」
ディルがやけに静かなので気になって視線を向けると考え込むような仕草をしていた。
どうした委員長。静かすぎて怖いよ。もしや食べ過ぎたとか?
気になって尋ねようとしたがどつかれるも嫌なので黙っておいた。
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