〇ダメ主人公と碧の仮面ー後編ー

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「それならおれも…おれだって鬼さまと、オーガポンと一緒がいい!」 「スグ…。」 「…。」 「わがままさ言ってるのは自分でもわかってる。だからコルサ、どっちがオーガポンさ捕まえるか勝負で決めさせてほしい。」 「スグ、オーガポンの事大好きなあんたの気持ちすごくわかるけどさ…。」 「大事なのはオーガポンがどう思ってるか、だ。ポケモンの気持ちを第一に考えろ。頭のいいお前ならわかるだろ?」 「それでも…勝った方がオーガポンの相棒になる。それでいい?」 「…わかったよ。勝負しようスグリ君。」 「…コルサの奴辛そうな顔してたわね。」 「あぁ…。」 「あたしの言いたいことあんたが言ってくれたわ。一応お礼言っておく」 「ゼイユの為じゃない。オーガポンの為だ。オーガポンは最初からあいつに着いて行くことを決めてたんだと思う。きっかけは…わからないけどな」 「コルサのいう事しか聞いてなかったもんね。スグも頭ではわかってるんだろうけど…」 「人間ってそういうもんだろ。スグリの気持ちもわかるけどな…勝負ついたみたいだ。」 バトルはコルサの勝利で終わった。だが表情は暗い。 負けたスグリはその場に力なく座り込んだ。 「…わかってた。」 全員がスグリの元へ駆け寄った。
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