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「それならおれも…おれだって鬼さまと、オーガポンと一緒がいい!」
「スグ…。」
「…。」
「わがままさ言ってるのは自分でもわかってる。だからコルサ、どっちがオーガポンさ捕まえるか勝負で決めさせてほしい。」
「スグ、オーガポンの事大好きなあんたの気持ちすごくわかるけどさ…。」
「大事なのはオーガポンがどう思ってるか、だ。ポケモンの気持ちを第一に考えろ。頭のいいお前ならわかるだろ?」
「それでも…勝った方がオーガポンの相棒になる。それでいい?」
「…わかったよ。勝負しようスグリ君。」
「…コルサの奴辛そうな顔してたわね。」
「あぁ…。」
「あたしの言いたいことあんたが言ってくれたわ。一応お礼言っておく」
「ゼイユの為じゃない。オーガポンの為だ。オーガポンは最初からあいつに着いて行くことを決めてたんだと思う。きっかけは…わからないけどな」
「コルサのいう事しか聞いてなかったもんね。スグも頭ではわかってるんだろうけど…」
「人間ってそういうもんだろ。スグリの気持ちもわかるけどな…勝負ついたみたいだ。」
バトルはコルサの勝利で終わった。だが表情は暗い。
負けたスグリはその場に力なく座り込んだ。
「…わかってた。」
全員がスグリの元へ駆け寄った。
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