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決意
店を出て、誠は家に帰る
外は既に、夕焼けの空から夜の空へと変わっていた
頼りない三日月を、周りの星が光って支えているように見える
見慣れた町並みを歩きながらさっきの話しを思い出していた
全部嘘ならそれで構わない
俺より強いやつと闘える
多額の賞金
魅力はそれなりにある
だが、そんな試合を開催している組織の大きさ、権力は最低でも国内最大は確実だ
そんな組織に関わる事自体がかなりのリスクとなるだろう
加えて下位ランクの賞金の低さ
考える必要はない
こーゆーヤバイ組織には関わらない事だ
答えは出た
しかし誠には蟠りのようなモノが感じられた
バトルオペラの事を考えると右腕が疼くのがわかる
血がさわぐ、という感覚なのだろうか
家に着くと落ち着かないまま眠りについた
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