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バレンタインデー…
chocolateが欲しい訳じゃねぇ
俺は只アイツに会いたいだけ
執務をほっぽりだして出て来ちまったのはちとやべぇと思ってるがアイツに会いたくてしょうがねぇんだ
「政宗殿何故此処に」
「…アンタに会いたくてよ」
城門の前に着けば門番を軽く脅し目当ての人物を呼んで来いと言い暫くすれば真田幸村が現れ俺を見て驚いた表情をする。
「某も…いいえ上がって下され」
「あぁ」
幸村が頬をほんのり赤く染めたのを俺は見逃さなかったが何も言わずついて行き客間に案内され少し待っていてくれと言われ幸村が出て行った
数分後幸村は背に何か隠しながら戻って来て俺の目の前に座った。
「政宗殿…!」
バッと何か目の前に突き出された。それは箱の中に入ったchocolate甘い匂いを漂わせている。突き出した本人は目を瞑り俯いて赤面している。
俺は多少驚いたが赤面している幸村を見ればクスッと笑い一つのchocolateに手を伸ばし食べてみた。
「…delicious」
甘くも苦くも無い丁度良い甘さが口いっぱいに広がる。
「本当でござるか?」
顔を上げ不安げな表情で見つめられクスッと笑い"あぁ"と微笑みを浮かべ頭を撫でる。
「食ってみるか?」
俺は答えを聞く前にchocolateに手を伸ばし口に含み幸村に口移しで食べさせた。
「!?…ん」
政宗の顔が近付いて来て驚くが口を開けチョコを貰い赤面しながらもモグモグと口を動かし食べる。
「うめぇだろ」
「……//」
幸村は何度も頷いて答えた。
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