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その刹那、ナメクジはゴムのような体で私の腹部に体当たりをブチかました。
無防備な私の身体が宙を舞う。
持ち合わせた身体能力で、私はヒラリと空中で回転し、着地した。
なかなかやるわね。敵はただで死んではくれないみたい。
面白い。さぁ、始めましょう命の奪い合い。
気持ちが高ぶる、普段の私ではないみたい。私は自分を奮い立たせた。両腕に力が漲る。
次は必ず仕留める!
「えいっやぁっ東!」
バシ!
ゴムのようなナメクジの体は真っ二つになり、地面に自らの体液を滲ませた。
「見事だ、見事なえいっだったぞリリス。」
父さんはヒールをしながら褒めてくれた。
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