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「父さん、ありがとう。」
私は普段の私に戻っていた。戦闘のときはこれでいい、敵に情を掛けると自分の身が危ない。
初めての戦闘だったが、私は本能でそれを理解した。
そうして私は父さんが見守る中、その辺をうろちょろしているナメクジをえいっしていった。
父さんのヒールがいらなくなった頃、私はレベルが上がり、ナメクジを楽に倒せるようになっていた。
「父さん、私はもう一人で大丈夫。二人でナメクジの体液を集めましょう。その方が効率よく稼げるわ。」
「おっ!お前も言うようになったなぁ。父さんとどちらが多くナメクジの体液を集められるか競争するか!!」
「そうねっ!競争しましょう。私負けないわよ!いっぱいナメクジの体液集めて今夜はドレイクの肉でも買ってパーティーでもしましょう。」
「わっははは、いいねぇ。よ~し父さん張り切っちゃうぞ!」
そうして私と父さんは二人でナメクジをえいっしまくり、ナメクジの体液を集めていった。
そのときだった。
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