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こんにちは。私、桐生りなと言います。
この春、晴れて王華大学の生徒になりました。
なので、今私は入学式に着て行くスーツを買いに来ています。
でも…
「りな。決まったのか?」
今私の名前を呼んだのは愛しい彼。
「先生…まだ」
先生とは、魁皇昴。私がこないだ卒業した王華高校の数学講師。背が高くて、凄くイケメンなのだ。
「こっちとこっち。どっちにしようかなって」
「どれ…」
本当は母親と来るはずだったんだけど、都合が悪くなっちゃって。先生に話したら車でショップに連れて来てくれたんだ。
「こっちが良いんじゃないか?」
「でもこっち値段が高」
「まずは試着して来い」
「…はい」
私は、先生に半強制的に試着室へと送られた。
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