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「 なな…手、出して? 」
「 ……? 」
なんだろうと思いつつ
あたしわ手を差し出した。
「 はい… 」
「 えっこれ… 」
間中わあたしの右手の薬指に
指輪をはめてくれた。
「 お前さぁ、よく
ペアリングとか憧れるーって
言ってたじゃん?
渡そうか迷ったんだけど…
お前の為に買ったもんだし、
お前に持ってて欲しくて。」
もうダメだ…
我慢なんかできるはずなかった。
「 うあああ~ん 」
あたしわ泣き出してしまった。
「 わっ何で泣くんだよ💦 」
「 だっ、て…ふえ…
嬉じいん…だもっ…ヒック… 」
「 っ… 」
間中わ一瞬、困った顔をして
すごく苦しそうな顔をして
力いっぱい、あたしを抱き締めた。
「 うああああっ! 」
余計に溢れてくる涙。
「 馬鹿だなっ…泣くなよ…」
「 あたしも間中を好きで
良かった!本当に良かった!
間中が大好きだよっ…」
「 お前が俺にはっきり
そんな風に好きなんて
言ってくれんの、初めてだな。」
「 そうだっけ…? 」
「 ウン…すげえ嬉しい… 」
そんな悲しそうな顔しないでよ
胸が締め付けられる…
「 ねえ…指輪に何か
書いてあるよ?
何て読むの? 」
英語?何語?読めない…
「 さぁな。
お母さんに聞きなさい笑 」
「 ええ~何それ! ケチ!
教えてよー!! 」
「 俺の気持ち。 」
「 えっ…? そ、そんな
キザな事言ってないで
教えてよ… 」
指輪に刻まれる
文字の意味わ…
「 貴女に夢中 」
「 え…? 」
「 そうそう
俺ななに夢中だから!笑 」
「 何それ~くっさ~!笑 」
「 てめ、このやろー笑 」
嘘だ、滅茶苦茶嬉しい…
せめてもの照れ隠しだった。
「 俺にもはめて? 」
「 ウン… 」
間中わ右手を差し出してきた。
何か結婚式みたいで
すごく恥ずかしい…
ペアリングだ…
そう思うと照れた。
「 でも何で右手なの?
普通左手の薬指じゃない…?」
「 …… 」
間中わ一瞬無言になり、
一呼吸おき、真剣な顔で
口を開いた…
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