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仲間
あれから2時間位、散策していた。未だに生存者とは、会っていない。基地の中でも、激しい戦闘が有ったのだろう。頭を撃ち抜かれた、死体や、体の原型も解らない死体が、あちこちに、転がっている。
「誰も 居ないね」
ナンシーが、ポツリと呟いた。
ナンシーの目には、涙が溜まって、いて今にも溢れそうだった。
「ナンシー きっと助かるよ!大丈夫だ!」俺は、精一杯ナンシーを励ますが・・・俺自身が、不安や恐怖で、押しつぶされそうだった。
その後も、散策を続けたけれど、誰も生存者とは、会わなかった。 いよいよ最後の建物の中に入って行った。
『カツンー カツンー』
誰も居ない室内に、俺たちの、靴音だけが響いていった。
有った。
俺たちが、探していた。部屋がやっと見つかった。俺は、嬉しさの余り、ナンシーと抱き合ってしまった。
「ナンシー 有ったよ! これできっとたすかるよ。」
俺たちの探していた。部屋 それは、中央官制室。
今頃にも、無線機は、発見していたが、質力が足りないのか、ノイズしか聞こえ無かった。しかしここの機械ならば、質力も桁外れに強いはずだ。
官制室のドアを開け
慎重に室内に入って行った。
幸いに、基地内の電気は、死んでおらず
基地内の至る所になる監視カメラの映像がモニターに写し出されていた。また 他の機械も、壊れている様子は無かった。
俺は、無線機の前のイスに座り無線のヘッドセットを頭に着けた。
「メーデー メーデー誰か、聞こえませんか!こちらダニー陸軍基地!」
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