―第1章―

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扉が開いて 足を進め カーテンで囲まれた ベッドの近くまで行った。 そしてカーテンを 開け白兎の姿を 見ると家族全員 言葉を失った。 それもそうだ。 今の白兎の姿は 2日前と同じ人とは 思えないほど 痩せ細っていた。 上半身だけ起こした 状態で白兎は ただ窓の外を見ていた。 両親達が声を かけても何の反応もない。 いつもなら キラキラした瞳で 両親達を見て 笑顔を向けるのに 両親達の前にいるのは 光を失い濁った瞳に なんの感情も表さない 無表情で窓を眺めている 白兎の姿だった        +"
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