―第1章―

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部屋に戻った白兎は 鞄を手に取り ピアスとネックレスを付け 部屋から出た。 さっきまでいた リビングに 父親、兄達を呼びに行った。 『父様、兄様方。そろそろ学園の方へ行かないと間に合いません。』 今日、白兎は 父親が理事長 年上の兄…宇都が 副理事長 もう1人の兄…海音が 生徒会長を 務めている学園へ 転入するのだ。 白兎が声をかけると 3人は立ち上がって 白兎の方に歩いて行った。 「そうだな。そろそろ行くか。」 「私は車を出してくる。」 そう言うと宇都は 玄関の方に歩いていく。 その後ろを父親、海音、白兎が 付いていく。 玄関をでると宇都は 車を出しに 車庫へ向かった。 6月の生ぬるい風が 吹く。こんな 中途半端な時期に 転校するのは 父親達が家の外でも 白兎と居たいという 勝手な理由だ。 しかし白兎は 何も言わずただ父親達が 言った事に従った。        +"
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