―第1章―

15/15

205人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
暫くして 宇都の運転する 車…リムジンが家の前に 停まった。 すると、白兎は 後ろのドアを開け 父親と海音が乗るのを待った。 「白兎。ありがとう。」 2人が乗ったのを 確認すると 白兎も車に乗り ドアを閉めた。 ドアを閉めたと同時に 車が動き出す。 「今日はいい天気だな。」 『そうですね。』 海音が喋りかるが 白兎は適当に 返事をして 車の窓から空を見上げた。 (つまらない。いつもと同じ景色。いつもと同じ日常。) (この世の中は本当につまらない。兄様達も何を考えてるのか僕を自分達の傍に置いときたいだなんて どうにかしてる。) (全寮制男子校。 そこには僕を愛してくれる人が居るのでしょうか?) 蒼く澄み渡った空を ガラス越しに見上げ 白兎は思った。        +"
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加