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私は、ショッピングモールの入り口を開けた。 扉は変形をしていてかなり力をいれておしたら【ギギギ】っと軋む音ともに開いた。 開いた瞬間熱風とともに血の匂い…そして腐敗臭が漂ってきた。 私はたまらず吐いてしまった。それほどの臭いだ…しかし再度ショッピングモール内を見ると私の心の中である疑問が浮かんだ… 『こんな状況で生きている人間がいるのか…?』 中は悲惨だった。崩れたコンクリートが壁を作りそして火災…見渡しても声すらなく人影すら見当たらない。 とりあえず私はハンカチで口と鼻を押さえ中に入っていった。 普段は人で賑わうエントランスホールも今ではバラバラになった手や足が散らばり人は焼け子どもが持っていたはずの人形は泥だらけで床に落ちている。 『お~い!誰かいないのか?いたら返事を頼む!』 しかし返事はない…誰も生きてはいないのか…?そう思った次の瞬間だった! 『おぉ~い!』 声のする方を見ると一人の男性が瓦礫の上に立っていた。どうやら私と同じような理由で生きている人を探してるようだ。 『お前こんなところでなにやってんだ!?』 『実はおばあさんに頼まれて子どもを探しています。見ていませんか?』 『いやっ…まだ生きた人間は一人もみていない…』 『そうですか…あなたはなにをしているんです?』 『俺は…いやっなんでもない!ただのボランティアみたいなもんさっ!』 そう言い彼は笑った。彼の名前は【加藤 強】と言うらしい。なにかを探しているのだろうが私には一回も言わなかった。 私達は二人で人を探すことにした。
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