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桜は自室に戻ると同時に床に座り込んだ。
修とひとつになった。
嬉しいはずなのに心にぽっかり穴があいたような虚しい感情が取り巻いた。
たまらなくなって桜は電話を掛けた。
3コール程鳴った後香織が出た。
「もしもし?」
すこし躊躇いがちに香織が出た。
その瞬間桜はなぜか泣いてしまった。
「桜?どうした?泣かないで」
困惑した声が電話越しに桜の耳に届く。
「香織…怖いよ。
修いなくなったら嫌だよ」
桜は小さく呟いた。
状況がうまく読めない香織はただ心配していた。
「修となんかあった?」
その質問に桜は一呼吸置いた。
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