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桜は廊下をただ走った。
途中何度か生徒とぶつかった。
転びそうにもなった。
だが止まる事はなかった。
止まれなかった。
止まったら涙が止まらなくなる事が分かっていた。
光輝が何かを隠していた。
何故光輝と修は連絡を取り合っていたのだろう?
メールではなく電話で。
頻繁に。
桜と修が出会う前から。
だが修と光輝が会話をするようになったのは最近。
光輝は性格上
仲良くなった人としかアドレスを交換しないと桜は知っていた。
つじつまが合わない。
桜は息を切らしながら学校を飛び出した。
のどかな青空の下
桜は走った。
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