fake smile

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  倒れた修は光輝にやり返さなかった。 ただ双方は睨み合っている。 重い教室の空気。 誰一人口を開かない。 口を開かないどころか誰一人動かない。 「こ...光輝!」 耐えかねた桜が光輝の名を呼んだ。 光輝は桜のいるドアに歩いてゆく。 「ごめんな」 ポツリとすれ違い様に謝った。 「それは なんのごめんなの?」 そう問う桜に 光輝は寂しそうに背を向けながら廊下を歩いて行った。
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