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「前から好きだった。
ずっと、ずっと前から
桜の事好きだった。
桜の事だけ好きだった。」
まっすぐ桜を見つめた光輝。
互いに目をそらさない。
「えっと…」
桜が言葉を探しているのを察したのか光輝は桜の手を引きながら
「帰るぞ」
そう何事もなかったかのように歩きだした。
「さっきのは忘れて」
桜の家の前でそう笑いながら光輝は去った。
光輝の背中がやけに小さく感じた。
「こ…光輝!!」
桜は光輝を呼びとめた。
光輝は足を止めて振り返る。
「また…明日。」
そう手を振ると光輝も笑いながら手を振った。
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