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「なんであたしなんだろう。
光輝頭良いのに…。」
「人は自分にないものを求めるの。
つまりあんたが馬鹿だからよ。」
ズバッとストレートに香織は言った。
桜が携帯を片手に固まっていると
香織の笑い声が聞こえた。
「冗談。
私はあんたに幸せになってほしいよ。
辛い恋はもうしてほしくない。
無理に明るく振る舞って欲しくないよ。
光輝なら大丈夫だって自信を持って言える。」
香織の優しさが凍り付いた心を溶かしてゆく。
弱い心を守っていた固い壁を
優しく壊してゆく。
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