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行き先もわかないままただ光輝についていく桜。
光輝にしか分からない行き先。
光輝は鼻歌さえ歌うほど余裕を持っている。
そんな光輝は昔の光輝よりも頼もしく男らしくもあった。
電車から殺風景な風景を眺めていると
突然一面輝く水平線が見えた。
海だ。
桜は窓に張りつく形で子供のように海を見た。
太陽に反射して
水面が輝いている海。
光輝をみると、優しく頷いた。
どうやらここに来るみたいだった。
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