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「修の事なんて忘れろよ」
そう言いながら桜を抱きしめる光輝。
「もう苦しむなよ。
あいつはお前を不幸にするだけだ。」
更に強く光輝は抱きしめる。
体が覚えている。
修が抱きしめた感覚を。
瞼を閉じればその残像がはっきりと思い出せる。
桜は少し考えた後
「でもまだ好きなんだ」
桜はそう言い
光輝の腕をほどいた。
「やっぱり光輝は私にはもったいないよ。
ごめんね」
桜は光輝に背を向けながら言った。
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