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「俺は修みたいに桜を捨てない」
光輝は桜の手を引きながら言った。
「ありがと」
桜が光輝の背中を見ながら言う。
駅に着くと電車がタイミングよく来た。
「俺は修みたいに自分勝手に行動しないし.
浮気なんてしない。
あいつと違って女の子を大切に扱う。
ましてや好きな人ならもっと大切に扱う。」
人と自分を比較する光輝らしくない発言に桜は驚きつつも耳を傾けていた。
電車の中揺られながら
光輝は話す。
電車の中は人が全くいなく
貸切状態だった。
「だから受け身になってる部分もあるのかもな。
桜は優しいから俺を振れないと思う。
でもこんな俺でも出来る事がある。」
光輝がそう言ったと同時に見慣れた駅に着いた。
桜と光輝が駅に降りたと同時に光輝が桜の背中を押した。
「俺が出来る事は
桜の背中を押す事。」
そう言いながら光輝は笑った。
いつもと変わらない笑顔で。
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