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風が草木を優しく撫でる。
二人は学校の近くの河原にいた。
桜は一息ついた後に口を開いた。
「美樹さんとはずっと付き合ってたの?」
桜はずっと気に掛かっていた。
どこまで好きだったのだろう。
どのくらいの期間付き合ったのだろう。
どこまでいったのだろう。
心に引っ掛かったもやもやした気が晴れると確信していた。
「美樹とは何年も続いたよ。
すんげぇ好きだった。」
桜の気が晴れる所かもやもやは一層増えた。
゙私よりも?゙
そう聞く自信なんてなかった。
そんな自分が悔しくて桜は唇を強く噛み締めた。
「今は桜が好き」
桜が聞きたい事を察したように修が言った。
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