最後の恋

honest

インターホンを押すと光輝が荷物を持って出てきた。

｢どっかに行くの？｣
桜の鋭い質問に動じず

｢気まずいのは嫌でしょ？
だから違う高校に編入しようかと。｣
そう光輝は笑った。

｢行かないで。｣
そう桜は泣いた。

｢私想い伝えたよ。
でも修の中には美樹さんがいる｣
そう手を覆い泣いた桜をあやすように光輝は抱きしめた。

｢泣くな泣くな。
俺はどこにも行かないから｣

桜は泣きながら頷いた。