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「ひどいよ」
桜は呟いた。
「どんな想いだったか分かる?
純粋にショックだった。
隠れて美樹さんに会ってたのも
美樹さんを守りたいと思ってたのも。
裏切られた気分だった。
信じてたのに。
今更遅いよ」
そんな桜を後ろから修は抱きしめた。
「ごめん」
「やだ」
素直に謝る修を受け入れない。
自分を制御出来ない。
許したいのに許せない。
矛盾した桜を修は見捨てない。
優しく包み込んでくれた。
「でももう離さない」
優しい言葉とは裏腹に
強く抱きしめた。
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