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「修さんって唯ひょろいだけじゃ
ないんだね」
涙声まじりで桜はポツリと呟いた。
「急になんだよ」
まるで子供をあやすかのように修は優しく桜の頭を撫でる。
唯痩せているだけかと思っていた修の体に
固い筋肉がしっかりと付いていた。
不思議と安堵する。
「どうした?桜。
今日おかしいぞ?」
ずっと抱きつく桜を心配してか
修が桜の顔を覗き込んだ。
桜の脳裏には修と修の元カノの姿が浮かんだ。
「女の子」
ポツリと桜は呟いてから我に返った。
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