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「両想いなんじゃん」
そう言いながら修は桜を引っ張った。
桜は抵抗する間もなく
修の腕の中にすっぽりと収まった。
「俺は桜が好きだよ。」
さらりと修は言った。
その言葉に心が締め付けられた。
先ほどの醜い感情とは正反対の
温かい感情。
色で例えるのならば
淡くすぐに消えそうなピンク色の感情。
「遠くに行ったりしない。
大丈夫。」
そう言いながら修はもっときつく桜を抱きしめた。
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