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桜は小さくため息を漏らした。
昨日の温もりが抜けない。
昨日の回想すると顔が火照る。
だが怖かった。
昨日のは夢だったのではないかー…。
どこから夢なのかー…。
桜はそんな不安を無視するかのように
扉を開ける。
新鮮な空気が頭を冷やす。
今日はいつもと違った気がした。
ゆっくりとしかし確実に進んだ。
道は続く。
修と過ごした日々はまだこの道の
否
人生と言う名の道の数歩分にしかなく
何分の1にでもならないけれど
段々と数十歩
数百歩と
この道のように長くなれば良い。
長い道を見ながら桜は思いを馳せた。
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