47人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
そう思うと桜は学校に早く行きたくなった。
単純。
その言葉が今の桜にはピッタリだった。
「桜さん」
猫のような甘えた声がした。
桜は振り返り声のした方を振り向いた。
その瞬間桜は嫌な寒気を感じた。
修の元カノが桜の名を呼んでいた。
笑っている。
冷たい瞳が桜を映す。
まるで蛇に睨まれた蛙。
桜は前にも後ろにも動けなかった。
「桜さん」
再び可愛い声で修の元カノが呼ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!