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「桜…
遅いな」
いつもより早めに来た修は
時計を見ながら呟いた。
いつもなら来ている筈の桜が来ていない。
もうすぐ出席を確認する時間だ。
修は少し考えてから教室を飛び出した。
桜の家は知っていた。
救急車がサイレンを鳴らしながら修の横を通り過ぎた。
不安が修を襲う。
ふと桜の声がした気がして修は立ち止まる。
話し声がした。
修は息を整えながら耳を澄ます。
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