like

5/30

47人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
  ―――――   「桜… 遅いな」 いつもより早めに来た修は 時計を見ながら呟いた。 いつもなら来ている筈の桜が来ていない。 もうすぐ出席を確認する時間だ。 修は少し考えてから教室を飛び出した。 桜の家は知っていた。 救急車がサイレンを鳴らしながら修の横を通り過ぎた。 不安が修を襲う。 ふと桜の声がした気がして修は立ち止まる。 話し声がした。 修は息を整えながら耳を澄ます。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加