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「私
本当に駄目だね。」
そう桜は笑った。
笑っているはずなのに
桜の瞳に涙が今にも溢れ出しそうだった。
「まぁ…あれだよ。」
光輝は頭をガシガシ掻きながら口ごもった。
「無理にフォローしなくていいよ」
桜は笑ったと同時に涙がこぼれた。
「好きなんでしょ?」
唐突に桜に質問した光輝。
その質問に戸惑いながら桜は頷いた。
「じゃあいいじゃん」
そう笑いながら光輝は再び石を川に投げた。
石は綺麗に飛び跳ねた。
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