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  桜はチクリと痛んだ胸に気づかないフリをした。 すぐに眠った修を桜は再び見た。 悪気のない修。 「寝ぼけただけだよね?」 答える筈のない修に桜は問う。 気持ちよさそうに修は木に身を任せ 眠っていた。 小川がサラサラと綺麗な音を奏でる。 木々は青々と茂っている。 真っ青な空のキャンパスには 真っ白でふわふわな雲が描かれている。 そこには穏やかで優しい時間が流れていた。 そんな時間に 桜だけが置き去りにされた気がした。 もやもやとしたスッキリしない嫌な感情が取り巻く。
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