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「美樹?
何急に。」
ふにゃふにゃと修は呟いた。
どうやら少し起きていたみたいだ。
「美樹さんじゃないよ?
修の心には
まだ美樹さんなんだね?」
桜は悲しく微笑みながら来た道を引き返し始めた。
最低。
私は美樹さんじゃない。
最低。
私は美樹さんの代わりでもない。
最低。
もう知らない。
最低。
最低だよ…。
傷付いた。
信じられない。
そう桜は涙を拭いながら
心の中で呟いた。
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