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ﾌﾞﾙﾙﾙ
携帯が机の上で振動しながら光る。
携帯のサブディスプレイには
《修さん》
そう表示されていた。
桜はしばらく凝視した。
その名前を見ると苦しくなった。
こんなに好きなのに
どうして辛いのだろう。
両想いの筈なのに
片想いをしているかのような切なさが取り巻く。
本当に想いは通っているのか？
信じていいのか？
美樹さんの名を呼んだのは忘れていないから？
そう思いだしたらきりがない。
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