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苦しい。
酸素が足りない。
私は呼吸をちゃんと出来ているのだろうか?
桜は自分の口に手を当てた。
息は出来ていた。
なのに苦しい。
理由は分かっていた。
苦しい場所も本当は分かっていた。
修の事で苦しい。
修の事で胸が苦しい。
「私は美樹さんの
代わりじゃないよ?」
桜は切々と呟いた。
苦しい。
それは嫌いになったからー…?
それともまだ好きだからー…?
桜は目を閉じた。
苦しい。
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