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ピアスをギラギラと輝かせ
いつも口にはガムが入っている。
髪の色は目立つほど明るく
服はダボダボ。
いかにも遊び人。
先生を困らせる問題児。
ー…それが修だった。
清純な桜は同じクラスだった修とは無縁の存在だった。
その筈だった。
平凡に2年生に進級し
そして卒業。
桜はそれが当たり前だと思っていた7月。
蝉があちらこちらで鳴いていた。
桜の当たり前だった未来は
その日から当たり前ではなくなった。
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