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桜は制服に着替えて鏡の前に立つ。
少し不安な表情をしている鏡の中の自分。
そんな自分に微笑んだ。
鏡の中の自分も同時に微笑む。
「よし」
桜は気合いを入れて外へ出た。
空はどんよりと灰色の分厚い雲が
一面を覆っていた。
厚い雲が邪魔して
太陽が見えない。
心なしか肌寒く感じた。
桜の心は爆発寸前だった。
良くない方向にばかり思考してしまう。
そんな不安を無視するかのように桜は大股で歩いた。
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