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修が立ち上がったと同時に
待ってましたと言わんばかりに美樹が修に近付いた。
桜は修との間に壁が出来た気がした。
必然的に桜と修は目を合わせられなかった。
修は美樹と話していた。
桜はもうこれ以上見ていられなく
自分の席に着いた。
気持ちが沈んでいた。
「桜!」
勢い良く桜に話し掛けたのは
修ではなく
桜の友人の香織。
桜は無理に微笑んだ。
「あの不良と付き合ってんの何で言ってくれなかったの?」
不良とは恐らく修のことだろう。
香織の顔は泣きそうだった。
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