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「ちょっとあんた何してんだよ?!」
急に修の頬を叩いた香織に向かって美樹は怒鳴った。
おっとり系だと信じていた周りの男子達は口を開けて
ただ呆然と美樹を見ていた。
そんな視線に気付いたのか美樹の表情は硬くなった。
だがそんな美樹に見向きもせず
香織は修を睨んだ。
修も香織を睨んでいる。
今にも火花が飛びそうな勢いだ。
「あんた話す相手間違ってない?
桜がどんな気持ちか分かってんの?」
その言葉を聞いて修がゆっくり桜を見た。
修は切ない瞳で桜を見る。
桜は耐えきれず目を逸らした。
「はい。席に着け」
タイミングが良いのか悪いのか教師が入ってきた。
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