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―――――――
桜は放課後クラスに残っていた。
明日からのテストに向けて
1人で黙々と勉強していた。
聞こえるのは蝉の鳴き声
ペンを走らせる音
そして
教科書をめくる音のみ。
「1人?」
突然第三者の登場に桜は教科書をめくる途中のまま固まった。
そして恐る恐る声のした方を振り向いた。
逆光で顔が全く見えない。
もしかしたら゙のっぺらぼゔなのかも知れない。
桜の心拍数は最高潮だった。
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