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手を振っている修に桜は手を振り返した。
「また明日」
修はそう言うと電話を切った。
そして自力で歩き始めた。
ゆっくりゆっくりと
だが光輝の力は借りなかった。
桜を安心させる為だとは桜にも分かっていた。
だからこそ
桜の瞳からはこんなに涙が溢れ出していた。
桜は携帯を閉じて
窓を閉めた。
一気に力が抜けた。
怖かった。
今日の出来事全てが。
修も桜も殺されそうな勢いだった事を思い出し
桜は体をさすった。
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