gossip

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  桜は力なく床に座り込んだ。 冬の床は冷たい。 だが桜は立ち上がらなかった。 香織が桜に何か言っていた。 心配してくれている事は桜にも分かっていた。 だが何も聞こえない。 聞きたくもない。 桜は目を瞑った。 ただひたすら夢だと願った。 そんな座り込んだ桜を光輝が無理矢理立ち上がらせた。 光輝の表情からも 心配している事が分かる。 「嘘だよ」 桜は震えた声で呟いた。
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